2023年度選考結果発表

最終選考の結果、2023年度の採択企業を決定しました。
たくさんのご応募ありがとうございました。

村田製作所では、2022年に引き続き“ムラタのハードをあなたの武器に。”をコンセプトに、
ムラタのハードウェアを使用したアイデアを広く募集し、
共にカタチにしていく事業共創プロジェクト“KUMIHIMO Tech camp with Murata”を実施しました。
12月~3月22日の選考期間の厳正なる審査の上、13社の採択企業を選出いたしました。
また、採択企業の内、最優秀賞1社、優秀賞2社、敢闘賞3社を決定しております。
今後これらの企業様とビジネス化に向けた取り組みの検討を行ってまいります。

2023年度表彰式集合写真

アイコン最優秀賞 アイコン

株式会社 Xenoma様

Xenomaは、医療・ヘルスケア分野における衣服型デバイス等の製造販売およびサービスの提供をする会社です。

募集テーマ
音響センサ(開発品)window
応募アイデア
心音計測e-skin
日本の医科診療費の20%近くを占める循環器疾患は、早期発見が非常に重要です。「音響センサ」を用いて家庭で簡便に心音を計測し、心電図などの情報を組み合わせてAI解析をすることで循環器疾患の早期発見につながる「心音計測e-skin」を開発します。

アイコン優秀賞 アイコン

株式会社オンテロープ様

オンテロープは、聴覚障害者向けの「音が目でわかるプロダクト」を開発しています。プロダクトづくりだけではなく、「相互探求の文化づくり」と両輪で社会実装を行います。

募集テーマ
圧電フィルムセンサ(Picoleaf™)window
応募アイデア
音が目でわかるプロダクトと無意識の認知拡張
私たちの脳は、生まれた時から様々なことを吸収し、無意識的に適切な行動を行うようになります。実は、脳が持っている環境や刺激に応じることができる可塑性は、大人になっても十分に発揮されることがわかっています。音が目でわかるプロダクトは、「圧電フィルムセンサ(Picoleaf™)」を伴うことで無意識を非言語的に扱い、一人ひとりのゆたかな現実をつくっていきます。
Biodata Bank株式会社様

Biodata Bankは2018年に設立し、“全世界から熱中症をゼロにする”をミッションとして、深部温度測定技術を軸に使いやすいウェアラブルデバイスソリューションを提供する会社です。

募集テーマ
AMRセンサ(磁気スイッチ)window
応募アイデア
AMRセンサ(磁気スイッチ)を使用した「熱中対策ウォッチ」の品質と使いやすさの両立
「AMRセンサ(磁気スイッチ)」を用いて、「熱中対策ウォッチ」の品質と使いやすさを低コストで両立させます。
製造工程での最終品検査を簡単な作業にて実現し、自社アルゴリズムと組み合わせることで、お客様が使用開始した後に磁気の影響を受けないように制御します。
また、デバイスを取り出す際の自然な動作の中でスイッチの切替えができることで使いやすさも実現します。

アイコン敢闘賞アイコン

一般社団法人スポーツ能力発見協会様

“『発見』を通して、全ての人が自信を持って挑戦できる社会を創る。”
人は好きなことに熱中する時に最大限の能力(パフォーマンス)を発揮します。
私たちはスポーツを通して、子どもから大人まで全ての人が、自分の本当に好きなこと、夢中になれること、熱中できるものを見つけるキッカケを提供し、夢に向かって自信をもって挑戦できる社会・運動を通じて楽しい日々を過ごせる社会を創造します。

募集テーマ
疲労ストレス計window
応募アイデア
企業・従業員向け一次予防促進サービス
健康診断のデータだけではわからない体力の低下を可視化し、「疲労ストレス計」などの検査結果から被測定者のパフォーマンスを出せる状態を可視化します。自身の状態を総合的に把握することで、怪我を未然に防ぎつつパフォーマンスを発揮できる状態を引きだすための生活習慣づくりをフィードバックします。
株式会社JOYCLE様

JOYCLEは、ごみを運ばず、燃やさず、資源化する分散型アップサイクルインフラを普及させるサービスを展開しています。既存のアップサイクル装置のパフォーマンスや稼働状況を可視化するJOYCLE BOARD、アップサイクル装置のデリバリーをデータでガイダンスするJOYCLE SHAREの開発・提供する会社です。

募集テーマ
通信モジュールwindow / Pifaawindow
応募アイデア
ごみを運ばず、燃やさず、資源化を行う分散型アップサイクルインフラサービス
既存の装置の産廃処理コストカット効果やESG貢献効果を可視化する「JOYCLE BOARD」、資源化装置のシェアリング・デリバリーを行う「JOYCLE SHARE」も特許を出願のうえ、センサデータプラットフォーム「Pifaa」と「通信モジュール」を活用し、差別化につながるソリューションの実現を検討します。
AZAPA株式会社様

AZAPAは、自動車開発で実績を重ね、 主に移動・物流、エネルギーの分野で 企業や国、自治体や大学などとともに新しい社会システムを開発、実装しており、産業構造全体にイノベーションを起こし続けています。

募集テーマ
RFIDソリューションwindow /  RFID(電子部品)window
応募アイデア
RFIDを利用したバッテリ交換式EV用バッテリの機能開発
AZAPAは、EVのコスト低減や環境負荷低減に寄与するバッテリ交換式EV向けの技術開発を行っています。当プロジェクトではバッテリ交換式EV用バッテリの小型軽量化、性能向上、二次利用性向上を目指し、「RFID」を活用した機能開発に取り組みます。

採択企業

アニポスは、「全ての人がより良い適切な動物医療を享受し、動物と幸せに暮らせる世界を創る。」をビジョンに掲げた獣医師創業のスタートアップ企業です。

募集テーマ
音響センサ(開発品)window
応募アイデア
ペットの生体音による疾患早期発見・早期治療サービスの構築

エデュテクノロジーは、全国の教育委員会や学校を対象に、学習に使用する ICT 機器の選定から活用のためのコンサルテーションを提供しています。
例えば、活用推進に向けた仕組みの立案・運営、セキュリティポリシー策定など専門知識が必要となる業務の支援、または、教員研修の設計やワークショップを行っております。
子どもたち一人一人の夢の創造と実現を目指して、日常的な ICT 活用や多様な学習活動を応援しています。

募集テーマ
疲労ストレス計window
応募アイデア
教育現場での疲労ストレス可視化

クロスメディスンは、医学生、AIエンジニア、デザイナーなど多彩なメンバーが集うZ世代を中心とした社会課題解決型の大学発ベンチャー企業です。新米のママパパを対象に、赤ちゃんがわかるアプリ"awababy"を提供することで、生き生き伸び伸びと子育てができる社会を創ります。

募集テーマ
音響センサ(開発品)window
応募アイデア
生体音センシング技術とAIを活用した、新ベビーテックの開発

オリィ研究所は、孤独化の要因となる 「移動」「対話」「役割」などの課題をテクノロジーで解決し、 これからの時代の新たな「社会参加」を実現します。

募集テーマ
圧電フィルムセンサ(Picoleaf™)window
応募アイデア
OriHime-Picoleaf:分身ロボットによる遠隔介護サポートシステム

サイカルトラストは、ブロックチェーン技術を利活用した“Web3.0型”複数特許取得済み「鑑定証明システム」発明企業です。経済安全保障推進法に係る基幹インフラサーバ機器の真正性担保や半導体の模造品対策事業等の社会的課題に対し「RFID」と「マルチシグ認証」で解決します。

募集テーマ
RFIDソリューションwindow /  RFID(電子部品)window
応募アイデア
“Web3.0型”複数特許取得済み「鑑定証明システム」は、ブロックチェーン技術(マルチシグ認証)を利活用し、すべての製品に「RFID」を組み込むことでその真正性と品質保証のトラスト向上を目指します。

健康管理用スマートリングSOXAI RINGの開発・製造・販売をする会社です。

募集テーマ
通信モジュールwindow
応募アイデア
スマートリング向けBLEモジュールの開発

株式会社村田製作所(社内応募)

募集テーマ
Pifaawindow
応募アイデア
ドローンを使っての農業改革、街づくり、子供、老人の見守り

審査委員総評

岩坪 浩

株式会社村田製作所

取締役 専務執行役員
技術・事業開発本部 本部長

岩坪 浩

KUMIHIMO Tech Camp with Murataにご応募いただいた皆様、お忙しい中ご提案をありがとうございます。2022年度から本格的にスタートした当プロジェクトですが、2回目となる今年度は前回を上回るご応募を頂き、よりバラエティに富んだアイデアが数多く寄せられましたことを嬉しく思います。

村田製作所がKUMIHIMO Tech Camp with Murataを始めた背景は、日本で活躍する多くの優れたモノづくり企業が、新たなビジネスに挑戦するスタートアップに商材を提供することで、彼らが独自性・オリジナリティを強みにグローバルにビジネスを展開できることを実現したいという想いからです。それは、日本のスタートアップだからこそ活かせるアドバンテージになります。
近年、ハードウェアへの投資は時間や資金調達の面で難易度が高まっています。信頼性・品質に優れたハードウェアを提供し、スタートアップの皆様と共創することで、「KUMIHIMOが転機になった」と言っていただけるような未来を実現したいと考えています。そのために、当プロジェクトは今後も継続して取り組んでまいります。

さらに、2024年度では海外版KUMIHIMO Tech Camp with Murataの開催を検討しています。今後もKUMIHIMOの展開にご期待ください。

最後に、採択された皆様方と村田製作所の共創によってもたらされる発展を楽しみにしています。

OPEN INNOVATION バナー
MURATA OPEN INNOVATION

ムラタは新たな可能性を生み出すための技術テーマごとの共創パートナー募集を始めとした、新規事業創出に関連する様々な取り組みを行っています。

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