水素社会チーム

水素社会の実現

~Beyond Energy
"使いたくなる水素で未来を創る"~

概要

「常温・低圧でも高エネルギー密度の水素が貯蔵できるボトル」を開発することで、
一般消費者に「扱いやすい水素」を提供し、水素社会の促進を目指します。

温室効果ガスの削減に貢献

概要図

解決したい社会課題

地球温暖化という課題。何も対策をしなければ2100年には世界の平均気温が4℃上昇するともいわれています。

このような状況の中、子ども、孫、そしてその先の世代が、今ある自然を享受できるよう地球環境問題に取り組むこと、そのために、地球温暖化に影響している温室効果ガスの削減に貢献すること、それが本プロジェクトの基本的なテーマです。

温室効果ガス削減の手段は様々なものがありますが、エネルギーを取り出す際にCO2が生じないクリーンエネルギーとしての水素の利用は注目されており、100年先を見据えた際、電気以外のエネルギー源として広く利用されることが期待される分野です。

クリーンな水素利用を通して、地球温暖化の課題にしっかりと対応していくことが本プロジェクトの命題となっています。

高温になった地球

実現したい未来

実現を目指す未来

一般消費者が日常的に水素エネルギーを使える社会

クリーンエネルギーとしての水素利用に関して、アメリカやEUでは1兆円規模の投資が始まっています。世界の大きな流れとして、クリーンエネルギーとしての水素は2030年から実用化される計画で、まずは産業用途として使われ始め、次に水素の入手性が上がった段階で、一般消費者が本格的に活用できるようにすることを目指しています。この流れを鑑み本プロジェクトでは、2040年代にむけて一般消費者が気軽に、日常的に、クリーンな水素エネルギーが使える、水素社会の実現に貢献していきたいと考えています。

フリックしてご覧ください。

エネルギー密度と圧力

エネルギー密度と圧力の分布図

そのために必要なこと

常温・低圧でも、高エネルギー密度で貯蔵できるボトルの開発

常温・低圧でも高エネルギー密度で水素を貯蔵できるボトル

水素は可燃性ガスであり形態を変えなければ有用に使えず、一般消費者には気軽に扱うことが難しいとされています。そこで本プロジェクトでは、常温・低圧でも高エネルギー密度で水素を貯蔵できる素材の開発を第一段階の目標としました。最終的な目標は、その素材を使って水素を気軽に持ち運べるボトルを作るまでとしています。その他にも、水素の入手性を向上させるインフラの構築や、水素の駆動源となる燃料電池などの開発も必要であると考えています。

現在の取り組み

step1,課題の設定→NOWstep2,課題を解決するソリューションの創出→step3,ソリューションの具体的な開発→step4,実現のためのパートナー探し→step5,実現化の実験段階→step6,事業の創出
  • STEP01

    課題の設定

  • STEP02

    課題を解決するソリューションの創出

  • NOW
    STEP03

    ソリューションの具体的な開発

  • STEP04

    実現のためのパートナー探し

  • STEP05

    実現化への実験段階

  • STEP06

    事業の創出

現在は、高エネルギー密度で水素を貯蔵できる「素材」の開発段階です。ムラタが得意としているセラミック技術を応用することで、これまでムラタが培ってきたセラミックの製造プロセスや材料設計の技術をうまく活用して素材の開発を進めています。この開発の目処がたった段階で、ガス、容器、バルブなど、ムラタが持たない知識・技術をサポートいただけるパートナーを広く求め、共に基本的な部分から始めて最終的にボトルの完成を目指したいと考えています。

  • プロジェクトの皆さま

    ムラタ独自の水素貯蔵材料を充填するセルの材料

  • プロジェクトの皆さま

    水素製造の鍵となりうる再生可能エネルギーの
    水素チームでの見学(@仙台村田製作所)

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