RFID活用事例
手術器具(鋼製小物)管理

ムラタのRFIDで手術器具のトレーサビリティを実現!
安全な手術と作業効率化をサポートします。

UDI規制*により米国では2020年までに、欧州では2027年までにすべての手術器具に個体識別番号(ID)が付与されることが義務付けられており、日本でも数年内にこの対応が求められる見通しです。
また、国内の医療業界では、2025年問題と呼ばれる超高齢化社会到来による人手不足への対応ため、各業務の効率化が求められていますが、手術に使う鋼製小物のセット組み立ては時間がかかるだけではなく作業者に高度な知識、熟練度が求められるため、なかなか効率化が進められていません。

* UDI(Unique Device Identification)規制
医療機器の安全な使用・保管のため、医療機器に対して個別の識別子(バーコード等)の記載を求める法令。

鋼製小物、手術器具の困りごと

  • 手術器具へのID付与イメージ

    • 全世界で手術器具へのID付与が義務付けられる動きがある
  • 鉄製小物(手術器具)の管理上の課題イメージ

    • セットの組み立て、確認に工数がかかる
    • セットの組み間違いにより手術中に問題が発生する
    • 使用履歴が確認できず、適切な時期に交換・メンテナンスが行われていない
  • 鉄製小物(手術器具)の読み取りに関する課題のイラスト

    • レーザー印字はさびや汚れに弱い
    • 1点ずつの読み取りが必要でID確認に時間が
      かかる

RFIDを導入すると…

  • 手術器具(ペアン)にRFIDを導入した場合のイメージ。様々な情報が読み書きできる。

    • IDが付与でき、それぞれの手術器具のトレーサビリティが管理できるようになる
    • 使用年数、回数がわかるため適切な管理を行うことができる
  • 鉄製小物(手術器具)をハンディタイプのRFIDリーダで一括読み取りしているイラスト

    • 読み取りが早く一括読み取りも可能なため、特別な知識がなくても短い時間でセットの確認ができ、セット組み間違いを防ぐことができる
      ※上図にて使用しているリーダライタ:Zebra Technologies製RFD8500
  • 鉄製小物(手術器具)ごとの使用頻度がデータ化。PCほか各種端末から確認することができるというイメージ

    • 器具ごとの使用頻度がわかり、実際に必要な在庫数の管理に活用できる
    • どの器具をどの順番で使用したかがわかり、器械出しの最適化につなげることができる

Why RFID

  • 在庫状況や使用回数を自動で管理が可能
  • 一括読み取りが可能で読み取りに時間がかからない
  • 術後の血液付着時でも読み取りが可能

Why Murata

  • 金属物に適したRFIDタグを提案可能
  • 高温蒸気圧滅菌(オートクレーブ)可能なRFIDタグを提案可能
  • 豊富なRFID技術をもとに読み取り環境や最適なRFIDタグ取り付け位置についてアドバイス可能

読み取り方法

  • 鉄製小物(手術器具)をハンディリーダーで一括で読み取っているイラスト

    • ハンディリーダーにて読み取る
  • 据え置きリーダーとアンテナを使用して器械台の手術器具を常時読み取っているイメージ

    • 据え置きリーダーとアンテナを用い、器械台に置かれた器具を常時読み取る

通信距離(参考)

  • 数10cm~1m程度
    ※測定環境によって異なります。

デモンストレーション映像

RFID(タグ・リーダ)をお求めのお客様

ムラタでは各種RFIDタグ・リーダのみの販売も行っています。
詳しくは製品情報ページをご覧ください。