募集内容
ポーラス集電体を用いた次世代リチウムイオン二次電池を村田製作所と共に開発し、持続可能なエネルギー社会への貢献を目指すパートナー
活用商材
ポーラス集電体を用いた次世代リチウムイオン二次電池
※当商材は開発品であるため、仕様は事前の告知なく変更される場合があります。
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POINT

リチウムイオン二次電池の高性能化は、電気エネルギーの活用促進や化石燃料の使用削減を通して「温室効果ガスの削減」、さらには「持続可能なエネルギー社会の実現」へとつながります。村田製作所はスタンフォード大学との共同研究により、リチウムイオン二次電池の性能を大幅に進化させるポーラス集電体の開発に成功しました。村田製作所と共にポーラス集電体をリチウムイオン二次電池に実装し、持続可能な地球環境の実現を目指すパートナーを募集します。1
新技術『ポーラス集電体』を用いた次世代リチウムイオン二次電池のご紹介
03:17従来のリチウムイオン二次電池は、エネルギー密度を高くするために電極を厚くすると抵抗が大きくなり(リチウムイオンの移動距離が長くなり)、逆に電池の出力は落ちてしまうという課題がありました。
電極が薄いと抵抗が少ない
電極を厚くすると抵抗が増える
この課題を解決するために開発したのが、集電体をポーラス(多孔質)構造にする「ポーラス集電体(PCC)」です。
ポーラス(多孔質)構造
※画像提供:スタンフォード大学
従来の集電体を用いたリチウムイオン二次電池は「A図」のような構造で、アルミニウム箔に正極、銅の箔に負極が塗られていて、その間をリチウムイオンが移動(水色の波線)します。
一方、「B図」のポーラス集電体を用いたリチウムイオン二次電池では、いくつもの穴が開いた多孔質のポリマーフィルムの上部に、穴を埋めないように薄く銅を塗り、下部には薄くアルミニウムを塗った三層構造の集電体を使用します。この集電体の銅側に負極を、アルミニウム側に正極を配置することにより、ポーラス集電体の穴を通ってリチウムイオンが移動できるようになります(赤い波線)。その結果、イオンの移動距離が短くなるため、従来の電池と同じ電極の厚みを維持したまま、出力を向上させることが可能となります。
Ion pathway through separator
Ion pathway through porous current collectorリチウムイオン二次電池にポーラス集電体を導入すると、従来の集電体を用いた場合と比較して、最大で2倍の電流を流せるようになります。つまり、ポーラス集電体を用いた次世代リチウムイオン二次電池は、従来の最大4倍の出力を発生することができ、同様に、充電時間は最短で1/4に短縮されます。
従来の集電体(TCC)とポーラス集電体(PCC)の容量と充放電スピードの関係2
従来のリチウムイオン二次電池は集電体にアルミニウム箔や銅箔が用いられていますが、それをポーラス集電体に置き換えることで電池が軽くなります。仮に円筒型セル(21700サイズ)にポーラス集電体を導入したとすると、重量は10%程度減少すると考えられます。この時、用いる電極材料は変わらないので、重量あたりのエネルギー密度は10%程度上昇します。ポーラス集電体は、出力特性や急速充電性能を向上させると同時に、エネルギー密度も向上させることが可能な技術です。
ポーラス集電体「Al/ポリマー/Cu」と類似の構造を持つ樹脂集電体「Al/ポリマー/Al」や「Cu/ポリマー/Cu」を使用したリチウムイオン二次電池に関する研究報告では、従来の集電体を用いた場合よりショートの際に熱暴走しにくいという結果が示されています。このことから、ポーラス集電体を用いた次世代リチウムイオン二次電池は、リチウムイオン二次電池の安全性を高める効果を持つと期待することができます。3,4,5
従来のリチウムイオン二次電池には「円筒形」と「積層形」といった2つの形があります。今回開発したポーラス集電体は、どちらのタイプにも適用が可能です。すなわち、「ポーラス集電体を用いた次世代リチウムイオン二次電池」の活用領域は、現在、リチウムイオン二次電池が使われているデバイスのすべてに適応できる可能性を秘めています。またポーラス集電体導入の効果は、バッテリーが大型になればなるほど大きいので、今までリチウムイオン二次電池が対応できなかった分野への導入も期待が広がります。
円筒形リチウムイオン二次電池
ラミネート形リチウムイオン二次電池
従来比最大4倍の電池出力を実現するポーラス集電体の技術を活用し、従来のリチウムイオン二次電池を大幅に進化させる開発や量産にご協力いただける共創パートナー様を募集しています。
村田製作所との協業にご関心のある企業様は、お問い合わせフォームにてお気軽にお問い合わせください。
※当商材は開発品であるため、仕様は事前の告知なく変更される場合があります。
村田製作所
技術・事業開発部 デバイスセンター 蓄電技術開発1部
リチウムイオン二次電池を商品化したソニーの歴史は、私たち村田製作所が継承しています。今回私たちは、スタンフォード大学と共にポーラス集電体を生み出しました。現在村田製作所は、ポーラス集電体の実装でリチウムイオン二次電池を進化させ、それを世界中に普及させることでエネルギーの歴史を変えようとしています。この技術革新を成し遂げるには、みなさまのご協力が必要です。私たちと共に、人類と地球の未来を創りましょう。

村田製作所では、従来比最大4倍の電池出力を実現する次世代リチウムイオン二次電池を活用し、従来のリチウムイオン二次電池の性能を大幅に向上させる開発や量産にご協力いただける共創パートナー様を募集しています。
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※当商材は開発品であるため、仕様は事前の告知なく変更される場合があります。