工場施設保全マンの
一人作業における
安心・安全管理をモニタリング
- 業種
- 製造業
- 運用台数
- Sub-Gigモデル 16台
- 導入場所
- 工場施設保全
- 主要機能
- 熱ストレス検知、転倒・落下検知、屋内位置情報
工場の様々な施設管理を行う保全マンは、複数名1組で行動することが多いが、場合によっては他から気づかれないケースがあることに加え、熱源付近での業務は通年、熱中対策が必要なケースがある。工場には機械室など、携帯回線による通信が難しい場所も存在するため、独自にネットワークを敷設できるSub-Ghz帯特小無線モデルを導入し、保全マンの安全を担保。
課題と効果
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従来使用していた胸ポケット、腰に取り付ける商材では、転倒検知の誤報が多かった。ヘルメットに取り付けることでデバイスの姿勢が安定し本来の転倒時のみアラートがでる。
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携帯電話の通信網ではカバーしづらい機械室などの現場が存在する。920MHz特小無線によるゲートウェイ、中継機を現場状況に合わせて配備できるため安定的に保全マンがシステムに繋がれる。
導入背景
工場の一人作業における
安全管理の課題
工場の保全、点検現場は、保全マンが交代勤務を行い、原則として2名1組で行動し安全を担保する決まりとなっている。しかし、作業に集中したりもう一人が物陰に隠れる状況となると、どうしても他人状況の把握が疎かになってしまうケースがある。加えて、現場には機械室など、携帯電話の電波が繋がり難い箇所が複数存在し、安否確認が難しいケースもある。また機械室にはコンプレッサ等の熱源が存在し、現場によっては通年熱中対策が必要。
そのような現場でも、Sub-Gigモデルは、ゲートウェイや無線中継機を設置することで、常に保全マンがシステムに繋がり続けられることから導入。
導入
作業者がいつでも見守られる
環境の整備
導入前に現場の通信試験を行い、ゲートウェイ、中継機の設置場所を決める。当現場は、敷地面積が広く、ゲートウェイ21台、中継機を89台設置し、保全マンがどこで作業していても確実にシステム繋がる環境を整備。加えて、監督者7名と、交替勤務時に全員がアラートを受け取れるように共用の携帯電話9台のメールアドレスをアラート配信先に設定。
効果
安全の見える化を実現!
現場の安全管理リスク把握と
省人化に貢献。
2019年度からの導入において、保全マンの事故はゼロであった。 中継機には温湿度センシング機能が付属するため、ダッシュボードより設置された全ての箇所の推定WBGT(湿球黒球温度:Wet Bulb Globe Temperature)値を可視化できることで、現場ごとの熱中リスクを把握することが可能となった。
2名1組を原則としていたが、1年以上の運用を通して、安全性の確認ができたため、1名での作業ケースも設定。副次効果として、ゲートウェイ、中継機が現場内に多数設置されたことから、保全マンの屋内所在地を容易に把握でき、現場連携をしやすくなったとの声もいただいた。