タイヤ業界向け
RFIDソリューション
RFID内蔵タイヤがタイヤビジネスの
歴史を変える

当社では、自動車用タイヤに内蔵できるRFIDタグの提供を通して、
製造、物流、販売、修理などに関わるすべての方に貢献できるよう、タイヤの循環型社会の実現を目指しています。

テクニカルガイドはこちら

RFID内蔵タイヤのユースケース

RFID内蔵タイヤは業界標準のデータフォーマットを使用することで様々な活用シーンが期待されます。

  • ロジスティクス、在庫管理

    工場から出荷されるタイヤをRFIDで読み取り、タブレットで検品しているイラスト

    • 入出荷の検品作業や棚卸業務にかかる業務負荷を大幅に改善できます。
    • RFIDの読み取り記録はリアルタイムで更新、別拠点にも共有できますので、配送状況の可視化にも有効です。
  • 自動車の製造ライン

    タイヤを取り付ライン上で、正しい位置になっているかをRFIDで読み取っているイラスト

    • 新車用タイヤを入荷する際のタイヤの組み合わせや取り付け位置のミス防止に繋がります。
    • 製造日、ロット、使用期限などの記録でリコール時のタイヤの特定も容易になります。
  • ホイールとの組み合わせ

    タイヤとホイールを組み合わせているイラスト

    • タイヤホイールやTPMSとの組み合わせが容易にできます。出荷時の品質確認にも有効です。
  • 車両のタイヤ点検

    点検するタイヤをRFIDリーダで読み取りしているイラスト

    • タイヤ個々の空気圧や残溝の点検や車両への取り付けの記録をペーパーレスで行うことで現場への負担を軽減します。
  • リトレッド

    リトレッド後のタイヤをRFIDで読み取りしているイラスト

    • リトレッドの際に必要なタイヤ製品情報はRFIDのタグIDから取得可能、リトレッド処理の記録も確実に行うことができます。
  • 廃棄タイヤの照合

    廃棄予定のタイヤをRFIDで読み取りしているイラスト

    • 廃棄予定タイヤに対して、リトレッド、リサイクル、廃棄などの記録を効率的に行い、環境に配慮したタイヤの再利用を促します。

業界スタンダードの取り組み

ムラタでは、”つながるタイヤ”の普及を目指して、業界標準の仕組みに沿った対応をしていきます。

ISOでの標準化

RFID通信規格はUHF帯RAIN RFID(860MHz~960MHz)、
タイヤに使用するRFIDのデータフォーマットはGS1標準SGTIN-96が推奨されています。
タイヤIDとしてSGTIN-96を書き込み、タイヤの製品情報はクラウドデータベースで保管されます。

タグメモリ(RFID tag)+共通シリアル(SGTIN-96(Unique))+紐付情報(Cloud Database )

GDSO(Global Data Service Organization)の設立

複数ブランドのタイヤを共有管理することを目的として、業界団体が設立されました。
各タイヤID(SGTIN-96)に紐づく情報をデータベース上で一元管理し、
Web APIの活用で公開情報、プライベートの情報の棲み分けも可能となっています。

GDSO

ムラタでは、独自のRFIDソフトウェアid-BridgeTMを活用して、
GDSOの仕組みを用いたタイヤ管理のRFIDデモンストレーションを
当社みなとみらいイノベーションセンター内のMURATAみらいMOBILITYにて用意しております。

MURATAみらいMOBILITY

  • MURATAみらいMOBILITY展示
  • MURATAみらいMOBILITY展示

ムラタのRFIDソフトウェアid-BridgeTM活用イメージ

フリックしてご覧ください。
ムラタのRFIDソフトウェアid-Bridge™活用イメージ

小型化と堅牢性を実現した
タイヤ内蔵型RFIDタグ

ミシュラン社との共同開発により実現したタイヤ内蔵型RFIDタグは、従来のタイヤ内蔵型RFIDタグで課題となっていたアンテナ接続部の信頼性不安を接続部自体をなくすという画期的な方法により克服しました。性能の肝となるRFIDモジュールにはムラタが通信機器市場で培った高周波技術や小型化技術、自動車市場における技術的知見などが活かされています。

タイヤ内蔵でRFIDの新境地を開いた村田製作所のイメージ画像

特長

  • 小型モジュール

    ムラタの独自技術により
    モジュールの小型化を実現

    良好な電気特性を維持しながらモジュールサイズを小型化することで、タイヤに与える影響を最小限にしました。

  • トラックとタイヤ製造

    タイヤの加工プロセスや走行中の負荷を想定した試験にクリア

    従来のタイヤ内蔵型RFIDタグの課題であったアンテナ接合部が破断しやすいという問題点を非接触給電を活用することで解決。耐久性が飛躍的に向上しました。

  • 通信機器とタイヤ

    タイヤに内蔵された状態でも
    通信可能な設計

    タイヤに使用されるゴムや金属などから受ける通信性能への影響を考慮して設計されたRFIDタグです。

タイヤにRFIDタグを内蔵するまでの
ムラタのアプローチ

タイヤにRFIDタグを内蔵するためには、ゴムの材質やタイヤ内部の金属部を考慮した設計、高度な通信特性の評価が必要です。ムラタでは通信機器市場での豊富な経験や知識を有しており、通信特性のシミュレーションやタイヤの評価をサポートしています。

  • STEP 01

    シミュレーションモデルの作成

    実際にタイヤにRFIDタグを内蔵する前に、電気特性シミュレーションを行い読み取り性能を検討することが可能です。
    タイヤの外径サイズやベルト、ビードワイヤなどの金属材料などのサイズと位置、タグ取り付け位置候補などをもとにシミュレーションモデルを作成します。

    タイヤ構造イメージ図シミュレーションモデル
  • STEP 02

    シミュレーション結果のご報告

    電気特性シミュレーションから読み取り距離や指向性(どの方向から読み取りやすいか)を求めることができます。複数条件での性能比較もできるため、実際にRFIDタグを埋め込む前に、内蔵位置の検討や、内蔵位置ばらつきが読み取り性能に与える影響などを確認できます。

    タグの放射パターン
  • STEP 03

    お客様でRFIDタグをタイヤに内蔵

    RFIDタグサンプルを提供いたしますのでお客様にてタイヤに内蔵してください。

    RFIDタグ内蔵のタイヤ
  • STEP 04

    読み取り性能の実測評価サポート

    電波暗室やRFIDタグ性能検査装置を用いて、読み取り距離評価や周波数特性確認などの高度な実測評価が可能です。

    周波数特性

RFID導入のための
システム面でのサポート

独自のRFIDソフトウェアid-BridgeTMを軸にハードウェアを含むシステム一式のトータルサポートを行っています。
タイヤメーカー様ではGS1標準SGTIN-96を活用したタグ書き込みや倉庫内活用、 アフターマーケットではタイヤのタグID(SGTIN-96)を起点にしたタイヤ製品情報の取得とユースケース(入出荷、棚卸、点検、廃棄などの記録)の確立が重要です。id-BridgeTMはタイヤビジネスの発展とともに進化していくソフトウェアです。

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取り扱い機器(一例)IMPINJ ZEBRA

RFID(タグ・リーダ)をお求めのお客様

ムラタでは各種RFIDタグ・リーダのみの販売も行っています。
詳しくは製品情報ページをご覧ください。