作業見守り・モニタリング・転倒検知など現場の安全管理を解説

建設業をはじめとする多くの業界では、人手不足が深刻な中、労働環境の改善や業務効率化が喫緊の課題となっています。特に現場作業者の中には、若手や高齢者も多く、現場での労働災害を防ぐために効果的な安全管理や対策がますます求められています。
「作業者安全モニタリングシステム」の概要や、危険エリア侵入検知・ヒヤリハット検知・熱ストレス個別調整機能をはじめとしたオプション機能の説明資料をダウンロードできます。
資料ダウンロード一人作業・夏季熱中作業・モニタリングなどの課題
現場には作業者の安全を脅かすリスクがあり、これらに対する安全管理や対策が課題となります。
熱ストレス検知
危険エリア侵入検知 / 入退場検知機能
転倒検知 / 転落検知
ヒト・モノ管理(作業者の位置を把握)
緊急通報
ヒヤリハット検知
「作業者安全モニタリングシステム」は検知機能によって熱中症リスクや重大災害の早期発見のために多くの現場で活用されています。
現場で働く作業者の安全をトータルでサポートする
「作業者安全モニタリングシステム」とは

IoT技術を活用した「作業者安全モニタリングシステム」はヘルメットや作業帽に小型の無線センサデバイスを取り付けることで、現場で働く作業者の安全をトータルでサポートするICT活用システムです。
活用方法の事例
作業者が多い大規模の建設現場では、熱中対策として利用する場合、管理者からの指示ではなく、デバイスのブザーが1回目の場合は水分補給など一息の休憩、2回目の場合は小休止など、作業者本人が気付くことで、自ら休憩を取るといった運用が行われています。
メールでのアラートに気が付きにくい場合には、例えば株式会社パトライトのネットワーク制御信号灯NHV型と連携することで、光と音声による通知で気付ける仕組みも可能です。
運用時は「作業者安全モニタリングシステム」のセンサデバイスのみではなく、現場の運用改善や課題に沿った対策と合わせて活用されると効果的です。当社から、導入現場の運用にあった利用方法の提案やサポートをさせていただくことも可能です。
特長
作業者が普段着用するヘルメットにセンサデバイスを後付けし、通常の作業を行うだけで、“簡単に”さまざまな現場の安全管理に活用することができます。
主な特長
- NETIS登録技術(KK-200053-A)
- 一般的なヘルメットや作業帽に簡単に取り付けが可能(ミドリ安全製SC-11シリーズ推奨)
- 自動電源ON・OFF機能により電源操作が不要
- 大容量二次電池によりフル充電で約2〜3週間利用可能
- SIM内蔵で追加の通信端末が不要
- ソフトウェア自動更新(FOTA機能)により常に最新状態を維持
- CCUS IDカードを利用した作業者とデバイスの紐付けが可能
デバイスとシステム構成
センサデバイスは、ヘルメットの外部に取り付ける「本体部」と、ヘルメット内部に取り付ける「額センサ部」から構成されており、環境情報やバイタル情報をセンシングします。また、額センサがない額センサレスモデルもご用意しております。
センサデバイスからのセンシング情報はLTE回線を介してクラウドへ送信し、データが集約・解析され、管理画面への表示やメールなどによるアラート通知を行います。
アラート機能とオプション機能
アラート機能
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01. 熱ストレス検知
センサデバイスで計算される「熱ストレスレベル※1」により客観的に熱中症のリスクを評価し、リスクが高いと判断された場合に本人へのブザー通知、および管理者へのアラート通知を行います。また、個人ごとの暑さに対する慣れの目安として、デバイス装着中の過去データから熱ストレスの感度を個別に自動調整する機能もあります。※2
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02. 転倒検知
作業者の「転倒状態」を検出し、アラート通知をします。※3
03. 転落検知・落下検知
約2m以上の高さから自由落下した危険な状態を検知し、アラート通知をします。※4
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04. 緊急通報
作業者が管理者や周辺の作業者に異常を伝えたい際に、センサデバイスのボタンを連続して押すことで任意のタイミングでアラート通知できます。
※1 「熱ストレスレベル」は、JIS Z 8504の考え方に基づき、作業者の脈拍や活動量などの生体情報と、周辺の温湿度情報から総合的に判定し、当社独自のロジックで数値化したものです。
※2 本製品は医療機器ではないため、疾病の診断や予防、予知をすることはできません。
※3 転倒後の傾き情報・生体情報・装着情報・微小動作から総合的に判定し、発報します。転倒時の衝撃は判定に含まれないため、ゆっくりと倒れる場合にも検知することができます。
※4 加速度センサで無重力状態の時間を検知します。
オプション機能
現場の課題に合わせてさまざまなオプション機能を利用することができます。その一部を紹介します。
01危険エリア侵入検知 / 入退場検知機能

02ヒト・モノ管理 ※5

※5 設置されているビーコンの中から最も電波強度の強いビーコン情報を表示する機能のため、数mの位置を測定する精度を要求するようなトラッキング用途に使用することはできません。
03ヒヤリハット検知

04LTE 圏外対応

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導入実績
2019年のリリース後、約100社への導入実績があり、建設、土木、製造、製鉄、自動車、物流など、業界問わず、多数の企業に利用されています。共同開発パートナーの戸田建設では毎年数千台の規模で利用、導入現場で有効活用されています。
「作業者安全モニタリングシステム」は、NETIS登録技術(KK-200053-A)であり、公共工事ではICTを活用した現場の安全管理用技術として技術提案からの採用も多くあります。 作業者安全モニタリングシステム 技術提案向けカタログをダウンロードする
また、特に夏のシーズンには熱中対策としての活用が広がっています。熱中対策は、自覚症状が出る前に休憩するなどの対応が望ましいといわれていますが、実際には自己判断が難しいため、機械的な指標による判断として「作業者安全モニタリングシステム」が活用されています。実際に多くの導入企業では、「作業者安全モニタリングシステム」導入前は現場で複数の熱中症発症が報告されていましたが、導入後はゼロになったという実績があります。
またプラントでは、工場内における一人作業の見守りや、工場内の移動が多い施設管理者の安全管理としても多く利用されています。
「作業者安全モニタリングシステム」について

株式会社村田製作所(以下、「当社」という)は、当社のIoT技術を活用した「作業者安全モニタリングシステム」を戸田建設株式会社と共同開発し、2019年にリリースしました。
お客様から実際の現場の声や課題を聞きながら、機能の追加やシステムのバージョンアップを続けています。将来的には、重機と作業者の接近警告機能やBIM/CIMとの連携など、お客様にとってより使いやすい価値を提供し続け、建設業界の安全性向上や省人化に貢献していく予定です。
「建設マネジメント技術7月号(2024)」から抜粋、改変
「作業者安全モニタリングシステム」の概要や、危険エリア侵入検知・ヒヤリハット検知・熱ストレス個別調整機能をはじめとしたオプション機能の説明資料をダウンロードできます。
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