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m-FLIP:
製造業向け稼動率改善ソリューション

m-FLIP CASE

設備稼動率4か月で20%アップを実現。
詳細な稼動データから生まれた生産数増加と改善促進

client
大垣村田製作所
業種:低温焼成セラミックス基板製造
導入時期:2017年8月

クライアントの要望に合わせてカスタマイズした低温焼成セラミックス基板の設計・製造を行う、株式会社大垣村田製作所。ある製品の生産数量の拡大に伴い、設備や人的投資の可能性も探るなか、工程にm-FLIPを導入。稼動率や生産数量を見える化し、停止原因を探ることで、設備稼動率がアップしました。

  • 工場長
    加藤 功氏
  • 製造1課
    シニアマネージャー
    原田 英幸氏
  • 生産技術課
    シニアマネージャー
    丹下 正敏氏
  • 生産技術課
    中尾 博氏

課題と効果

  • 見える化によって、設備不良の原因解明・改善活動を進めたい
    設備稼動率が20%アップして生産数量増加。
    設備投資や作業時間の抑制につながる
  • 生産数量の試算と実数のギャップを減らしたい
    リアルタイムに生産数量を把握でき、細やかな試算調整が可能に
  • 他部署間や現場での情報共有を深め、改善に役立てたい
    必要な調整の認識共有が容易になり、コミュニケーションが向上

背景

生産数量の拡大が急務となり、
緊急投資も視野に課題解消法を模索

今までも設備の稼動状況のデータはとっていたのですが、データの数値から試算した生産数と実際の生産数が合わないなど、精度に疑問がありました。長年に渡ってそのズレを補正できないか検討していましたが、原因は不明のままでした。設備の生産数が正しく把握できないことで、足りない部分を人力でカバーしないといけなかったり、今後の設備投資の試算ができなかったりといった悪循環にも悩まされていました。
また、不調の頻度や停止時間などもアバウトな数字でしか分からず、設備調整を依頼する際に詳細な説明が難しく、調整の優先順位を決める判断もしづらい状況でした。
もちろん、設備の稼動状況をもっと把握できるアプリケーションがあることは知っていましたが、ちゃんと維持管理できるのか、収集したデータをうまく活用できるのか、ということを懸念して、踏み出せずにいました。

経緯

多方面から稼動率アップに取り組める
データ収集力・見える化への期待

一般的に販売されているアプリケーションでは、設備の停止や稼動状況しか見ることができないのですが、m-FLIPは人の要因で設備を停めた場合も記録に残ると聞き、導入を検討し始めました。
製造現場は、設備の稼動率を上げるのはもちろん、常に改善を行う場所でもあります。m-FLIPで見える化を進めることは、稼動率が低い理由や不調の原因の追及に期待できました。さらに人が原因で停止した理由を把握できることで、設備の問題だけでなく、作業方法や動きからも改善策にアプローチできるのでは、と考えていました。
より詳細なデータを収集することで、悩みの種であった試算と現実のギャップも縮小できるでしょうし、大きな魅力を感じました。

展開

不安なく進めた導入・運用には
現場作業スタッフの積極的な協力も

m-FLIP導入に向けて、検討が始まったのは6月、事前調査などをかなり細かく行っていただき、実機に手を加えたのが8月中旬。ソフトのインストールや設備ラダー変更も設備が稼動してない休憩時間を利用して3日間ほどで完了し、9月にはデータが見えるようになりました。設備ラダー変更に関して不安があったが、m-FLIP専用ラダーが用意されており、設備に影響の出ない配慮がされており安心して変更できました。FAPCの空き容量で初期トラブルはありましたが、早急に対応していただきましたし、通信トラフィックへの影響などもありませんでした。
現場では、設備の停止要因などを必ずタッチパネルで入力する操作が追加になりました。実際に作業するスタッフの意見からタッチパネルの項目の大きさや配置を変えるなど、導入後も操作しやすいようにカスタマイズしました。動きが一つ増えた形にはなりますが、その操作が数字の見える化につながり、工程改善の役に立つことを理解してくれていたので、現場のスタッフ、作業者たちが積極的に意見を出してくれました。稼動率が上がってくのを目の前で見ることで、士気向上につながったようです。

効果

長年の課題を一つひとつクリアにし、
4か月で設備稼動率20%アップを実現

設備の稼動率が、m-FLIP導入後1か月で5%向上し、3~4か月後には20%向上しました。
m-FLIP導入以前から稼動率を上げる取り組みはもちろん行っていましたが、導入後にチョコ停の原因が明確になったことで、手探りではなく、確信を持って改善策を進められるようになりました。設備調整の問題でも、日々のデータが蓄積されているので、不具合の発生件数や過去との比較が容易になり、優先順位の決定などに役立ちました。体感ではなくデータでの報告をできることで他部署間でも情報共有がスムーズになり、共通認識を持ってスピーディに問題に取り組める要因になったと思います。
さらに、今までは結果の数字だけでしか把握できない生産数量のギャップに悩んでいましたが、m-FLIPでは稼動率だけでなく生産数量もリアルタイムで見られます。「この時間にこの数量をクリアできているなら、目標は達成できる」といった、毎日の細かな予測も立てやすくなりました。

工場長

工場の魅力や信頼度上昇につながる
スピーディで負荷のない稼動率改善

今回は製品の生産数量を増やすタイミングとm-FLIPの導入が重なり、とても良い形でm-FLIPの魅力を実感できました。
m-FLIPを導入せず、設備が最低限の稼動率に達しなければ、緊急にでも追加設備や人の投資を進める必要がありましたので、稼動率が上がってお客様のご要望通りに納品できたことはもちろん、今後の投資抑制にもつながっています。
稼動率アップへのアプローチには、原因を探ってアクションをとることを繰り返すなど、別の方法で対応することもできたと思います。しかし、m-FLIP導入後はスピードが違いました。体感としては、導入していなかったら、2倍ほどの時間や労力がかかっていたと思います。不調の原因追及がスピーディに解析できることで、スタッフたちの負担が軽くなり、焦らずにしっかり的確に改善への取り組みができたのではないでしょうか。
IOTやIndustry4.0という言葉がにぎわう近年、データを駆使しての改善や生産という部分で、大垣村田製作所にはやや不足している部分もありました。m-FLIPの導入で、すでに革新を進めている大きな工場に追いつきたいという気持ちがありました。今後ももう一歩、もう半歩でも前進を続けていきたいと考えています。その日々の精進にm-FLIPをもっと活用したいですね。

展望

製品の質を向上させて人の負担も減らす
理想の工場環境作りの重要なファクターに

今回導入した工程だけではなく、もっとm-FLIPを活かせる場所があるのではないかと考えています。
例えば一人で5~6台の設備を見ていて、それぞれのタクトタイムが違う複雑な工程。設備の稼動状況だけでなく人の動きも把握できるツールとして活用できるようになることで、人のベストな動き方を探り、作業の負担を減らして製品の質を上げることに繋がっていけるのではないかと思います。
現在は4台の設備にm-FLIPを導入していますが、さらに製造からは10台追加で導入したいというリクエストがあり検討を進めています。可能なら、工場内の全設備に導入して、すべての稼動率や生産数量を見えるようにしていきたいですね。

お客様プロフィール

  • 企業名
    株式会社 大垣村田製作所
  • 本店所在
    岐阜県大垣市荒尾町1122番地
  • 創立
    1998年4月1日
  • 資本
    1億1千万円
  • 従業員
    約130名
  • 事業内
    低温焼成セラミックス基板製造
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