THEME #02
募集内容
安定した脳波測定が可能な「脳波センサと脳波解析プラットフォームBrain NaviTM」を活かした新たなビジネスやサービスを共創できるパートナー
活用商材
脳波センサと脳波解析プラットフォームBrain NaviTM
MATCHING
POINT
これまでデバイスメーカーとして培った、小型・高精度・同期技術を盛り込んだ脳波センサデバイスを開発しました。Brain NaviTMはこのセンサデバイスを用いて測定した脳波から得られる認知情報(見る・聞く・理解する等)を可視化、リアルタイムにフィードバックする脳波解析プラットフォームです。誘発脳波という、人が受けた刺激に対する反応がわかる脳信号を解析し、効果的な教育、トレーニングおよびアダプティブなコンテンツ提供への活用に取り組んでいます。
たとえば、Brain NaviTMでは音の聞き分けに関する脳信号を解析することが可能です。そのリアルタイム情報をフィードバックし、短時間で英語のリスニング能力が可能となるアプリケーションを、パートナー企業と共に開発しました。
このユースケースのように、可視化した認知情報を活用し、新たなアプリケーション、価値提供を考えておられる共創パートナーを必要としています。
Brain NaviTMは村田製作所の新規事業提案の中でプロジェクト化され、これまでに数々の試作を行ってきました。
その誕生の背景としてあるのが、「脳波を活用した認知の可視化」という考え方です。
脳波をもとに人の認知(見る/聞く/理解する等)を可視化することは、様々な分野へ応用ができ幅広い可能性を秘めています。そこに着目して、開発を進めていきました。
開発中は様々な課題にも直面しました。例えば、脳波の測定はマイクロボルトという非常に小さな単位レベルのため、環境ノイズ等が問題になってきます。そこでBrain NaviTMは環境ノイズ耐性の設計をして、ノイズ除去アルゴリズムを使用することで、繊細な脳波測定も可能にしました。
Brain NaviTMを使用することでERP(事象関連電位)と呼ばれる、思考や認知の反応として計測される脳波をミリ秒単位でリアルタイムに検出し、算出ができます。これにより人の認知速度、認知強度の視覚化も可能になります。加えて、脳波は信号でしかないため、その信号を正確に解釈する力が必要になってきますが、Brain NaviTMは測定した脳波を解析することができるので、適切な意味づけを行えるのです。
認知の可視化の活用方法の一つにニューロフィードバックがあります。ニューロフィードバックとは、脳波の状態を測定し、認知状態を可視化することで対象者にリアルタイムでのフィードバックしトレーニングする技術ですが、この技術を利用して前述のような英語リスニングを改善するアプリケーションを作ることもできます。
さらにBrain NaviTMは、可視化したデータをクラウドを用いて、パートナー企業様との連携もスムースに開発を進められます。
今後ますます価値観が多様化していく中で、個人の価値観や状況に適応させ提供されるソリューションの重要性は高くなると考えています。特に認知情報という本来であれば目に見えない情報が、Brain NaviTMで脳波を測定、解析することで可視化されますので、アイデア次第で応用できる範囲は広がります。
村田製作所ではBrain NaviTMのデータと、脳波をビジネスやサービス開発に活用したいとお考えの企業様と共創することで、これからの時代に適した価値のある新たなサービスを生み出すことが可能だと考えています。
村田製作所では協業できる研究機関、企業などの共創パートナーを募集しています。
村⽥製作所との協業に関⼼がある企業様は問い合わせフォームにてお問い合わせください。